Googleマップには、お店の情報を追加できます。

オーナーが登録した覚えがなくても第三者による登録が可能で、勝手に修正されるケースもあります。

悪意のある情報を書き込まれればビジネスに多大な影響を及ぼす可能性もあるので注意が必要です。

そこで今回は、Googleマップ上に情報が勝手に登録される原因や対処法、アカウントが乗っ取られた時の対応方法などを解説していきます。

 

 

Googleマップの情報を勝手に登録・修正される原因

Googleマップに店舗情報などを掲載している場合、知らないうちに新たな情報が登録されていたり、修正されていたりすることがあります。

なぜ、書き換えていないのに情報が変わってしまうのでしょうか?

ここでは、Googleマップの情報が勝手に登録・修正される原因について解説します。

 

情報修正が提案されている

Googleマップの情報が勝手に登録や削除されるなどのトラブルは、2015年頃から国内外で起こっていることが確認されています。

有名なものとして、アメリカのホワイトハウスや日本の警視庁なども被害に遭っています。

このような情報修正は有名な建物に限らず、身近な病院や店舗でも起こっているのです。

これは、Googleマップ上で誰もが情報の修正が提案できる仕組みを利用したものです。

ユーザーにとっては、常に第三者が最新の情報に変えてくれるため便利に感じますが、店舗側にすれば意図しない情報の修正で不利益を被ることもあります。

例えば、美容院を訪れた来店客が「火曜日も営業していなかった」と修正提案をしたため、その内容をGoogleが反映したことでこの美容院の定休日が火曜日になったという事例もあります。

 

Googleの自動更新

Googleでは、自社の検索アルゴリズムでインターネット上の情報を読み取って、独自に店舗情報を更新します。

そこで、実際には営業しているものの閉業に書き換えられてしまったケースもあるのです。

ある飲食店では、過去に掲載していた旧Webサイトの情報が自動で引き継がれてしまったことが原因で閉業と認識されてしまいました。

この時、原因になったのが旧Webサイトに掲載されていた「営業終了」というキーワードです。

この言葉で、自動的に閉業ステータスへの変更が行われてしまいました。

 

第三者による悪意の操作

Googleマップでは、まれに悪意のあるユーザー競合店から虚偽の情報が修正提案されるケースも報告されています。

Googleの店舗情報は、一般ユーザーが店舗情報の変更を提案してGoogleが承認すると書き換えられてしまうのです。

その結果、悪意を持った第三者による操作で、間違った情報への修正と提案がされるケースも存在します。

実例として、あるラーメン店では営業時間が勝手に22時から17時に変更されたことから、17時以降の来客が激減してしまいました。

Googleビジネスを確認したところ、営業時間の変更に気がついたという結果になりました。

 

 

Googleマップの情報を勝手に登録・修正された時の対処法

Googleマップの情報を勝手に登録・修正されてしまった場合、どのような対処法を取るべきでしょうか?

 

Googleマイビジネスの情報を変える

Googleマップの情報を勝手に登録・修正されたことに気が付いた場合はGoogleマイビジネスで情報を書き換えましょう。

Google検索もしくはGoogleマップで名前を検索します。

検索すると、住所や電話番号の下にある「情報の修正を提案」を選択します。

「名前またはその他の情報を変更」を選び、変更内容を入力して送信します。

送信内容は、Google側で審査が行われて正しい情報であると認識されると変更される流れです。

審査完了まで変更されないので、余裕を持って行いましょう。

 

不適切な修正は問い合わせもできる

何度変更しても第三者に書き換えられてしまう、悪意のある変更や編集がされていると感じた場合、「サポートに問い合わせ」から異議申し立ても可能です。

明らかに事実と異なる変更や証拠写真や画像などを添えておくと伝わりやすいでしょう。

 

 

勝手に登録された情報を削除するには?

勝手に登録された店舗情報を削除したい場合の対処法を解説していきます。

 

オーナー権限で削除する

オーナー権限で削除する方法は以下の通りです。

 

①Googleマイビジネスにログインする

②画面左側にあるメニュー部分にある「情報」をクリックする

③「Google上でこのビジネスを休業または閉業する」の部分にある「リスティングを削除」をクリックする

④「削除」をクリック

 

情報が変更されると、Googleから変更に関する通知が届きます。

必ずチェックをして確実に変更されているか確認してください。

 

削除を申請する

上記の方法で削除できない場合は、Googleに対して削除申請を行いましょう。

方法は以下の通りです。

 

①Googleマップにアクセスする

②削除したい情報を表示する

③「情報の修正を提案」をクリックする

④「休業とする、または削除する」をクリック

⑤当てはまる理由を選んで「送信」を押す

 

リクエストを送信すると、提案が審査される仕組みです。

その際、処理状況や審査チームからの質問などがメールで送られてくるケースもあるので、届いた際には必ず確認してください。

リクエストが承認されればビジネス情報がマップから削除されます。

 

サポートに連絡をして削除を要請する

オーナー権限での削除やGoogleに対する削除申請でも情報を消せないのであれば、サポートに連絡をして削除をしてもらう方法もあります。

サポートにアクセスをし、勝手に情報が登録されている旨を記載して「メール」をクリックします。

問い合わせをする際には、以下の情報も入力します。

 

・メールアドレス

・電話番号

・ビジネス名

・ビジネスの住所

・GoogleマップのURL

・問題の説明

 

サポートに連絡をしても解決できない場合は、「Business Redressal Complaint Form」に報告することも可能です。

変更依頼ができるフォームで、英語のみに対応しています。

そのため、日本語では入力できないのでGoogle翻訳を活用して英語で報告する必要があります。

手間はかかりますが、有効な手段なので活用を検討してみてください。

 

 

 

オーナー権限が乗っ取られていた場合の対処法

稀なケースですが、オーナー権限が乗っ取られている可能性もあります。

その場合は、悪質な利用をされる可能性があるので危険です。

乗っ取られる要因や対処法を解説していきます。

 

オーナー権限が乗っ取られる要因とは

第三者や関係者によって、Googleビジネスのオーナー権限が乗っ取られてしまう可能性もあります。

オーナー権限を所有していれば、ビジネスプロフィール上の編集や管理を全て行え、アカウントの削除や追加といった設定も可能です。

乗っ取られる要因としては、以下が挙げられます。

 

・Googleを騙る詐欺業者に確認コードを教えた

・身に覚えのない怪しいURLにGoogleアカウント情報を入力した

 

オーナーの確認コードやGoogleアカウントのIDやパスワードが第三者の手に渡ると、ログインに必要なパスワードが書き換えられる可能性があります。

その結果、自分ではログインできなくなり乗っ取られてしまうのです。

悪意のある情報や不適切な情報に修正提案されれば、お店の信頼を大きく損なう要因です。

ビジネスにも重大なダメージを与えるため注意してください。

 

オーナー権限をリクエストして対処する方法

Googleビジネスのオーナー権限を乗っ取られた場合、オーナー権限のリクエストによって解決するケースもあります。

リクエスト方法は以下の通りです。

 

①対象のビジネス店舗を検索する

②画面上にある「このビジネスのオーナーですか?」をクリックする

③「ビジネスの名前を入力」の項目に自分のお店の名前を入力する

④「このビジネスプロフィールは他のユーザーが管理している可能性があります」と表示されたら、「アクセス権限をリクエスト」をクリックする

⑤「アクセスレベルを選択」で「オーナー権限」を選ぶ

⑥自分の情報を入力して「送信」する

 

リクエストを送ると、現在のオーナーに連絡がいきます。

その結果、承認や拒否といった選択がされる仕組みです。

返答別の対応方法は以下の通りです。

承認

リクエストが承認されれば承認メールが送られてきます。

メールが届いた時点で自動的にオーナー権限が付与されるので、これまで通り自分でGoogleビジネスプロフィールの編集や管理などを実施できます。

拒否

悪意のある第三者に乗っ取られた場合は拒否される可能性が高いです。

その場合は、Googleに対して異議を申し立てることが可能なので、一度問い合わせをしてみましょう。

無視

リクエストを送信しても無視をされるケースがあります。

その場合は、7日間経過しても承認や拒否といった返信がなければオーナー権限の取得が可能です。

 

Googleに問い合わせをする方法

第三者に乗っ取られたらGoogleマイビジネスのヘルプページから問い合わせができます。

オーナー権限のリクエストをしても対処できない場合は、問い合わせでの解決を目指してみてください。

具体的な手順を解説していきましょう。

 

①Googleマイビジネスのヘルプページにある「お問い合わせ」を選択

②「お困りの内容をお聞かせください」の箇所にオーナー権限が乗っ取られたことを記載して「次のステップ」に進む

③「その他」を選んで「次のステップ」に移動する

④「おすすめ記事」が表示されるので「次のステップ」に進む

⑤お問い合わせ方法「メール」を得たんで詳細を記載して問い合わせを行う

 

必ず復旧できるとは言えませんが、リクエストを却下されれば問い合わせによって対応してもらうしか術がありません。

上記方法を試して復旧を目指してみてください。

 

 

自分でGoogleマップに情報を登録するには?

オーナー権限を取得してマップ上に情報を登録する方法を解説していきます。

オーナーは、店舗名や営業時間といった基本情報に加えてメニューやサービス内容、提供地域などの情報も登録できます。

Googleマップに登録されていない店舗を登録する場合は、Googleマップのメニューから登録する方法や住所検索で登録できます。

それぞれ「地図に載っていない場所を追加」をクリックすることで、必要事項を入力できます。

既に登録されている場合は、前述したようにGoogleマップ上から修正が可能です。

情報の修正提案を選んで正しい情報を入力してください。

 

 

Googleマップの店舗情報では、正しい情報を提供することで利便性が良くなり、信用力も高まります。

しかし、場合によっては第三者によって情報が書き換えられる可能性があります。

乗っ取りが起きれば取り返すために時間を要し、場合によっては取り返せないケースもあります。

その場合は、再度ビジネス情報を立ち上げる必要があるので、大きな労力が必要です。

アカウントIDやパスワードの管理は徹底して行い、乗っ取られないように注意しましょう。

万が一、乗っ取りが発生した際には、今回ご紹介した方法で対処を行い、復旧を目指してみてください。