「SEOという言葉は聞いたことがあるものの、意味はよく理解していない」という方も中にはいるでしょう。

SEO(検索エンジン最適化)とは、Webサイトやブログなどを検索結果の上位に表示させるために取り入れられている手法です。

SEO対策を行うには専門的な知識も必要となりますが、初心者の方でも対策を取ることは可能です。

そこで今回は、初心者の方にもわかりやすく、SEOに関する基礎知識から実践方法まで解説します。

Webサイトのアクセス数を伸ばしたい人や、SEOについて知っておきたいという人は、ぜひ参考にしてください。

 

SEOとは?

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジン最適化を意味する言葉です。

例えばGoogleやYahoo!などの検索エンジンでは、検索窓にキーワードを入力するとそのキーワードに関連するサイトが表示されます。

一度に表示されるのは上位10サイトまでになりますが、ほとんどの人は上位サイトの中から選び、サイトを見る傾向にあります。

そのため、Webサイトのアクセス数を伸ばすためには、検索結果の上位に表示されることを目指す必要があります。

この検索結果の上位表示を目指すための対策として、SEO対策が実施されているのです。

 

検索順位はどのようにして決まるのか

検索エンジンの順位はどのようにして決まっているのでしょうか?

Googleの場合、検索順位は以下の要因によって決まっています。

Googleクローラーによる情報収集

Googleクローラーは各Webサイトを巡回し、自動で情報を収集しています。

収集した情報を元に、そのページの質は高いのか、信頼性はあるのかをチェックしていきます。

また、他のページからのリンク数やアクセス数なども加味され、ランクが算出されています。

つまり、クローラーがページの質や信頼性が高いと判断すれば、検索順位も上がっていくでしょう。

インデックス登録

Webサイトから収集した情報はインデックスに登録されます。

インデックスに登録した情報が検索クエリに基づき、検索結果の表示にも活用されています。

インデックスに登録された情報は定期的に更新されており、ユーザーが最新の情報に触れられるようにしています。

この情報更新によって、検索順位も定期的に変動するのです。

Webページに対する評価アルゴリズム

Googleでは検索順位を決めるのにページランクだけでなく、200以上もの評価アルゴリズムを活用しています。

例えば検索クエリ(ユーザーが検索エンジンで調べる際に使った言葉・文章)の意図に合ったコンテンツが提供されているか、ユーザーにとって見やすくわかりやすいWebページになっているか、安全性の高いページかどうかなどです。

 

SEO対策の種類

SEO対策の種類は、「内部対策」と「外部対策」の2つに分類できます。

それぞれどのような対策方法なのか、特徴を解説していきましょう。

 

内部対策とは

内部対策とは、Webサイトの内部構造や設定を最適化することで、検索順位の上位表示を目指す対策方法です。

検索エンジン側がWebサイトやページの内容を正しく理解し、評価してもらいやすくするための対策を指します。

内部対策もさらに「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」の2種類に分けることが可能です。

テクニカルSEO

テクニカルSEOとは、クローラーに自社サイトを早く発見してもらい、正確な情報をインデックスに登録してもらうための対策です。

例えばサイト内に重複したコンテンツ内容のページがいくつかある場合、canonicalタグやリダイレクトなどを活用することで、正規のURLをクローラーに伝えられます。

正規化がされていないと重複したコンテンツまでクローラーが巡回してしまい、他にも巡回してほしいページがあるのに遅れてしまう可能性が高いです。

コンテンツSEO

コンテンツSEOとは、検索したユーザーに有益で質の高い情報を提供し続けることにより、検索エンジンからの評価を上げていく対策です。

ユーザーが興味を持っている話題や悩みを解決するための方法をまとめて提供することで、自然検索流入の増加にもつながります。

 

外部対策とは

外部対策とは、Webサイトの外からのシグナルを使ってSEO評価を高めるための対策です。

例えば、被リンクやサイテーションの獲得などが外部対策として用いられます。

Webサイト上でコントロールできるものは少ないものの、第三者から評価されているページとして評価され、検索順位の上位にも表示されやすくなるので、積極的に取り入れていきたい対策と言えます。

 

初心者向けSEO対策の実践方法

SEOや対策の種類について知ったところで、実際にSEO対策を行う場合の実践方法を解説します。

ここでは内部対策を中心に解説していくので、ぜひ参考にしてください。

 

キーワード選定

SEO対策において、まずはキーワードを選定することが重要となってきます。

キーワードを選定するには、まずターゲットのニーズやコンバージョンにつながるキーワード、サイト内で紹介する自社商品・サービスなどから関連キーワードを洗い出し、検索ボリュームの調査や競合サイトの分析を行いつつ、キーワードを選定します。

選定したキーワードをサイト内に盛り込むことで、検索時に上位表示されやすくなります。

ただし、不自然な文章になるほど詰め込んでしまうと逆に評価が下がってしまうため、あくまで自然な流れで使うことが大切です。

また、選定したキーワードに関連するキーワードや共起語なども活用すると、情報を網羅した有益な記事として評価されやすくなります。

 

メタディスクリプションの作成

メタディスクリプションとは、検索結果のページでページタイトルの下に表示されている説明文になります。

直接順位に影響するものではないものの、メタディスクリプションまで丁寧に作り込まれているサイトはクリック率が高く、自然流入数もアップしやすいです。

メタディスクリプションは表示できる文字数が限られており、PCで検索した場合は約120文字までしか表示されません。

また、スマホだと100文字以上もあるとユーザーからスルーされてしまうことから、100文字以内で簡潔に、このページでは何を紹介しているのかを紹介するのがおすすめです。

 

タイトルの書き方

タイトルは検索結果のページにおいて特に目立つ部分になるため、ユーザーが思わずクリックしたくなるようなタイトルを付ける必要があります。

また、選定したSEOキーワードを盛り込むことも忘れないようにしてください。

長すぎると検索結果に表示された際、途中で途切れてしまうので、30文字前後で作成するようにしましょう。

 

モバイル対応とページ速度の改善

WebサイトをPCだけでなく、スマホからも見やすくなるように、サイトデザインのモバイル対応を行っておくことも大切です。

スマホでも見やすいWebデザインやUIを取り入れるだけでなく、PC用のサイトとは別にスマホ用のページを制作するなどの方法があります。

また、ページが表示されるまでの速度を少しでも速められるよう、対策することも重要となります。

サイトの表示速度も、検索結果の順位を決める際に評価される項目です。

例えばページ内に設置した画像や動画のファイルサイズが重い場合、表示速度が遅くなる可能性もあるので注意しなくてはなりません。

 

 

SEOは、検索エンジンにWebサイトを正しく理解してもらうための重要な施策です。

特に内部対策は上記でも紹介したように、初心者でも今日から始められる対策が多くなっています。

内部対策だけでも基本を押さえれば十分な効果が期待できるはずです。

ぜひ今回紹介した方法を取り入れつつ、検索エンジンから評価してもらえるサイトづくりを目指しましょう。