SEO対策では検索エンジンの評価を高める必要があります。

ユーザー体験や満足度も重要となっており、中でもWebサイトにおける滞在時間はSEOを考えるうえで欠かせない指標の1つだと言えます。

ユーザーがWebサイトに滞在する時間が長くなればSEOにとっても良い影響が表れるので、滞在時間を延ばせるような工夫が必要です。

今回は、SEOにおけるユーザーの滞在時間について解説すると共に、滞在時間を改善する方法、影響を与えるAIチャットボットについてご紹介していきます。

サイト改善を図って検索上位を目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

SEO対策では滞在時間が重要?

まずは、SEOと滞在時間の関係性をみていきましょう。

 

滞在時間とは

Webサイトに訪問したユーザーがサイト内に留まった時間のことを滞在時間と言います。

ユーザーがサイトを閲覧し始めてから、他のサイトに移動するまでの時間やブラウザを閉じるまでの時間を指します。

滞在時間が長ければ長いほど、ユーザーの関心度が高いと判断できるため、SEOにおいても滞在時間が重要視されています。

滞在時間の確認方法

サイト内の滞在時間は、Googleアナリティクス4を活用すれば確認可能です。

Googleアナリティクス4のレポートには、「平均エンゲージメント時間」という指標があります。

ユーザーがサイトやアプリを見ていた時間や使用していた時間を表しています。

サイト全体の平均エンゲージメント時間を確認する場合、Googleアナリティクス4の「レポート」のスナップショットを開けば調べられます。

ページ単位の情報をチェックしたい場合には以下の順に進んでください。

 

①レポート

②エンゲージメント

③ページとスクリーン:ページパスとスクリーンクラス

 

上記の通りに進めば各ページの平均エンゲージメント時間を確認できます。

滞在時間の平均が少ないページがあれば、ユーザーの満足度が低いと考えられるので、改善を検討する必要があります。

記事を更新した後に滞在時間が伸びていれば改善が成功したと判断できます。

人気ページの傾向を把握することでも、今後のコンテンツ制作に役立てられるので、ページごとの推移を確認する作業は重要です。

 

滞在時間はSEOに直接的な影響はない

ページの滞在時間は、Googleの検索結果に直接影響を与えないことがわかっています。

これは、2016年8月にGoogleの社員ジョン・ミューラー氏が言及しています。

そのため、滞在時間が長ければ必ずしも上位表示されるとは限らないのです。

しかし、検索結果の品質向上やアルゴリズムの改良で滞在時間が用いられるケースがあるようです。

Googleの品質評価ガイドラインは頻繁にアップデートされています。

今後、滞在時間がSEOの評価項目に追加される可能性はゼロではないため、現時点で滞在時間の平均が短いのであれば、改善に取り組むようにしてみてください。

その結果、ガイドラインが変更になった際にはすぐに対応でき、サイトが上位表示される可能性を高められます。

 

SEO対策をするなら「滞在時間+ユーザー行動」が重要

SEOにおいては、滞在時間を含めたユーザー行動が重要であると考えられます。

ユーザー行動とは、クリック率やページスクロール、引用やページ遷移、リンクの設置などが挙げられます。

ユーザーのニーズに合致しているページは熟読率が高くなります。

その結果、ページ滞在時間が長くなる傾向にあります。

加えてスクロールやクリックなど、ページ内でアクションをとっていれば、ページ内の情報がユーザーにとって満足できていると判断できます。

滞在時間が長いことも重要ですが、ページ内で機動的に行動しているのであれば、SEOの評価において一定の優位性を持っていると考えられます。

 

 

滞在時間を改善するための方法

ここからは、滞在時間を改善するための方法を解説していきます。

ユーザーにWebページ上に残ってもらい、様々な行動を起こしてもらうためにも、以下の方法を参考にしてみてください。

 

読みやすいページデザインにする

幅広いユーザーが読みやすいデザインにすることが大切です。

スマートフォンを活用した閲覧が主流になっている現代においては、レスポンシブデザインを採用することで、どのデバイスでも読みやすいページ作りができます。

文字サイズや行間、コントラストなども適切に設定して視認性を確保してください。

また、見出しやリストを効果的に活用するのも重要です。

情報の階層構造を明確にすれば、ユーザーが必要としている情報を素早く見つけ出すことにつながります。

見出しに関しては、次に確認すべき情報を連想できるような内容を設置することが大切です。

有益な情報が得られることを見出しで感じられれば、「読み進めたい」といった感情を引き出せるようになります。

 

使いやすいサイトにする

サイトのデザインはトレンドをチェックして時代に合うものにアップデートしていきましょう。

ナビゲーションメニューは、シンプル且つ直感的に操作できるものを配置し、目的のページに迷うことなく辿り着ける工夫をする必要があります。

行動を促すためのボタンやリンクは、タップしやすいサイズにします。

小さいサイズやわかりにくいカラーを選んでしまうと、視認性が低くなり行動を促すことができません。

誤タップを招く要素は避け、快適に操作できるサイト設計を進めていきましょう。

 

内部リンクを増やして回遊しやすいサイトを目指す

滞在時間を延ばすためにも、回遊しやすいサイト作りが不可欠です。

内部リンクを適切に配置すれば、ユーザーが欲しい情報をすぐに提供できます。

例えば、記事内で言及したトピックに関して、さらに詳しい内容を伝える記事があれば内部リンクを貼って誘導します。

加えてカテゴリーページを作成して、同じテーマの記事をまとめればユーザーが関心を持っている記事を探しやすくなります。

ただし、自然な流れで誘導できる内部リンクの設置を心掛けてください。

内部リンクを増やし過ぎればサイトが見にくくなるリスクや使いにくくなる恐れがあるので注意しましょう。

 

表示速度を改善する

サイト内のページの読み込み時間が長いと、ユーザーの離脱を招いてしまいます。

具体的には、ページを表示するまでに3秒以上かかると、半数以上のユーザーが離脱すると言われています。

表示速度を改善するためにも、画像や動画ファイルを圧縮して最適化し、不要なプラグインやコードは削除して軽量化を図ることも大切です。

ただし、ページを軽くし過ぎてしまうとコンテンツの質が下がってしまう可能性があるので注意してください。

 

検索キーワードに基づいたページにする

ユーザーが実際に検索したキーワードに沿った内容のコンテンツを作ることも重要です。

検索クエリに沿った内容を提供できれば、ユーザーはサイトを閲覧するだけで欲しい情報を手に入れられます。

そのためにも、ページに流入しているキーワードがユーザーの検索意図と合致しているか確認する必要があります。

検索クエリはGoogleサーチコンソールから確認できるので活用してみてください。

 

 

SEO対策にも有効?AIチャットボット

ユーザーの滞在時間を延ばすためにも、AIチャットボットの活用を検討してみましょう。

AIチャットボットの概要やSEOでの有効性を解説していきます。

 

AIチャットボットとは

人工知能技術を用いて人間からの質問や問いかけに答えるプログラムをAIチャットボットと言います。

企業のWebサイトやネット通販サイトにアクセスした際に、画面の端に自動的にチャット画面が表示されているのを目にした経験がある方もいるはずです。

まるで人間と会話をしているかのように質問に答えてくれるので、問題を解決したい時に有効なツールとなっています。

 

従来のチャットボットとの違い

従来のチャットボットは、事前に学習したシナリオや質問形式、ルールに基づいて答えるシナリオ型のプログラムです。

一方、AIチャットボットはAIによる機械学習やディープラーニングによって膨大なデータを学習し、自然且つ柔軟な回答を生成できる強みがあります。

従来であれば、登録されている質問以外には対応できなかったり、用意された中から質問を選ぶ形式だったりと不便なケースも多かったです。

しかし、AIチャットボットであれば想定していなかった質問にも答えられ、自然な対話の実現も可能です。

 

AIチャットボットを活用する利点

第一に、業務効率化を図れる点が魅力です。

これまで人が実施してきた業務をAIチャットボットに任せれば自動化できます。

よくある質問への回答、簡単な問い合わせ対応をAIチャットボットに任せれば、人間が対応に追われずに済みます。

AIチャットボットであれば、24時間365日問い合わせに対応できるので、ユーザーを待たせない部分での顧客満足度向上も促せます。

また、データ収集にも活用できます。

顧客との会話データを収集することができるので、分析や改善に役立てられます。

集めたデータはより良いサービスを展開するためにも、マーケティングや商品開発に役立てられます。

 

SEO対策として有効な部分

AIチャットボットはSEO対策においても有効です。

例えば、FAQページの充実です。

よくある質問をAIチャットボットから吸い上げれば、FAQページのコンテンツ内容を充実化できます。

FAQページへの内部リンクが増えれば、Webサイト内の回遊性向上も目指せます。

入力した文章に対して自然言語処理記述を使って回答するので、ユーザーは人間とコミュニケーションをとっている感覚になります。

ユーザーとのコミュニケーションを活性化できれば、サイトに滞在する時間を増やすことにもつながるはずです。

 

 

ユーザーの滞在時間はSEO対策では直接的な影響はありません。

しかし、ユーザー行動が加わることで質の高いコンテンツの提供を目指せます。

ユーザーニーズに合った情報が提供でき、満足できるようなページが作れれば、検索エンジンの評価にも良い影響を与えるはずです。

滞在時間を意識しながらユーザーにとって価値のあるWebサイトを構築していきましょう。

そのためにも、AIチャットボットの活用がおすすめです。

疑問の解決や回遊性を向上させるために有効な手段となるため、滞在時間を延ばすことにつながります。

ぜひAIチャットボットを活用して、検索順位の向上や事業目標の達成を目指してみてください。