「ブランディング」と「SEO対策」はそれぞれマーケティング活動を行う上で必須の戦略と言えますが、2つは目的が異なる施策のように感じてしまうかもしれません。
しかし、デジタルマーケティングにおいてはブランディングとSEO対策はお互いに良い影響をもたらし合う関係であり、近年は2つを組み合わせた「ブランディングSEO」という言葉も登場しているほどです。
そこで今回は、ブランディングSEOとはどのようなものか、メリットや具体的な施策などを解説します。
ブランディングSEOについて知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
ブランディングSEOとは?
ブランディングSEOとは、ブランディングとSEOの両者の考え方を組み合わせた施策です。
具体的には、検索エンジンからの接点を通じて、ブランドの価値を高める施策になります。
サイトのアクセス数を増やすことも重要となりますが、サイトを訪問したユーザーにブランドへの印象を良いものに変え、リピーターやファンに育てていくことを目的としています。
従来のSEOとの違い
SEO対策の目的は、検索エンジンから自然検索によるアクセス数(オーガニックトラフィック)を増やし、見込み客を公式サイトへ誘導することです。
検索エンジンのアルゴリズムに合わせてコンテンツを作成したり、サイトの構造部分などで最適化を図ったりすることで、狙ったキーワードで検索したユーザーに自社のWebサイトが表示されるようにします。
SEO対策はユーザーが検索した際に表示される結果ページにおいて、上位表示を目指すための施策が中心です。
一方、ブランディングSEOではユーザーを誘導するための上位表示はもちろん、実際にサイトを訪れたユーザーに企業やブランドの想いや良いイメージを伝えられるようにすることで、そこからファンになってもらえるようにします。
ブランディングSEOが注目される理由
ブランディングSEOが注目される理由に、アルゴリズムに対する最適化だけでは成果につながりにくくなっている点が挙げられます。
検索エンジンのアルゴリズムは定期的にアップデートが行われています。
アップデートが繰り返されていく中で、検索エンジンがサイトを評価するものも変わってきています。
これまでのSEO対策で「検索エンジンに評価されるための最適化」を図ってきましたが、現在検索エンジンが特に重視しているのは「信頼性」や「再訪・指名検索」です。
つまり、検索エンジンで評価されるためには単にサイトを最適化させるだけでなく、いかにユーザーから信頼してもらえているか、何度も再訪するユーザーや指名検索されているかなどが重視されるようになっているのです。
ブランディングSEOのメリット
ブランディングSEOを実践することで、どのようなメリットが得られるのでしょうか?
ここで、ブランディングSEOのメリットを4つ紹介します。
指名検索が増える
ブランディングSEOに取り組むメリットとして、指名検索を増やせる点が挙げられます。
指名検索とは、ユーザーが特定のブランド名や商品・サービス名、サイト名、社名など、明確な固有名詞を使って検索することを指します。
例えば、お皿が欲しいと思った際に「お皿 購入」「可愛いお皿」などで検索をかける人は多いですが、指名検索では「○○(ブランド名) お皿」といったように、そのブランドのお皿を求めていることになるため、実際の購買行動につながりやすいです。
ブランディングSEOを実施すると、自社のブランドや商品などに興味を持っている人が検索するようになるため、指名検索が増えます。
実際にサイトを検索して辿り着いたユーザーは、ブランディングによって構築されたWebサイトを見て、さらにブランドや商品などに良いイメージを持ってもらうことができ、購入につながるのです。
ユーザーの信頼・権威性を獲得できる
ブランディングSEOは従来のSEO対策と同様に、検索エンジンの上位表示を目指します。
検索エンジンの上位に表示されることで、ユーザーは「信頼性」や「安心感」を感じることができ、GoogleやBingなどの検索エンジンから一定の評価を受けているサイトだと認識しがちです。
実際にFirstPageSageの調査によると、2025年のGoogleランキング順位別CTRは、検索結果1位のサイトで39.8%、2位のサイトが18.7%、3位のサイトが10.2%で、以降1ケタ台を推移しています。
つまり、大半のユーザーは検索結果1位~3位に表示されたサイトを見ていることがわかっています。
参照:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2025
また、質の高いコンテンツを投稿し続けることで、その分野の権威性を獲得することも可能です。
長期的な集客効果が狙える
ブランディングSEOは基本的に長期的なアプローチを行うことになります。
持続的に質の高いコンテンツを提供し続けることで、検索エンジンだけでなくユーザーからも評価されやすくなり、その結果、長期的に集客効果が狙えるようになるのです。
また、サイトを訪問したユーザーの行動データやフィードバックなどを分析することで、コンテンツやサイト改善に取り組むと、さらに効果的なブランディングSEOにつながります。
ユーザーのニーズにも柔軟な対応を取り入れることで、競争優位性を高めることも可能です。
誹謗中傷対策としても活用できる
誹謗中傷によるネガティブな情報が掲載された場合、そのサイトが上位に表示されると企業やブランドに対してユーザーは悪い印象を持ってしまいがちです。
たとえそれが真実ではなく、企業から公式文書で間違いだと指摘されても、悪い印象は残ってしまい、最悪炎上につながることもあります。
ブランディングSEOでは、SEO対策で自社サイトや関連サイトを検索結果の上位表示を目指しつつ、悪いイメージから良いイメージに変えてもらうためのブランディングも同時に進めることになります。
そのため、誹謗中傷対策としても活用できるのです。
ブランディングSEOの具体的な施策
ブランディングSEOで実施する具体的な施策は、以下のとおりです。
・コンテンツ戦略
・SNSやメディアとの連携
・E-E-A-Tの強化
それぞれの施策について解説します。
コンテンツ戦略
ブランディングSEOで特に重要となってくるのは、コンテンツ戦略です。
コンテンツ戦略は自社サイトのブログやオウンドメディア、ホワイトペーパー、動画コンテンツなどが挙げられますが、特に導入コストも低く、スピーディーに更新できるのは自社サイトのブログです。
そのため、ブランディングSEOに取り組むのが初めてという場合には、自社サイトのブログからスタートさせるのが良いでしょう。
また、現在検索エンジンのアルゴリズムは信頼性に加え、情報の独自性や鮮度なども重視している傾向にあります。
自社サイトのブログで自社が手がける商品・サービスに関する独自情報や、ターゲットの悩みを解決する情報を発信すれば、ブログだけでなくサイト全体の評価も上がりやすくなります。
SNS・メディアとの連携
ブランディングSEOではSNS・メディアとの連携も重要となります。
例えば自社サイトのブログを運営していても、それだけを運営していれば自社やブランドに関する情報をより多くの人に届けることができません。
より多くの人に知ってもらうためにもSNS・メディアとの連携を図り、ブランドの魅力を発信していく必要があります。
SNSを運用する際には、ターゲットユーザーにフォローしてもらうにはどういった情報を発信するのが良いかを考え、ブランドの魅力と絡めて定期的に発信することが大切です。
なお、SNSで発信する情報はセールスを目的とせず、あくまでユーザーに役立つコンテンツなどを発信するようにしましょう。
宣伝感が強くなってしまうとフォロワー数が増えないばかりでなく、拡散にもつながりにくくなってしまいます。
E-E-A-Tの強化
ブランディングSEOのコンテンツを設計する上で、「E-E-A-T」の強化が重要となります。
E-E-A-Tとは、Googleが検索において評価基準としている要素の頭文字を指します。
・Experience:経験
・Expertise:専門性
・Authoritativeness:権威性
・Trustworthiness:信頼性
この4つの要素をコンテンツに含めることで、検索エンジンからも評価されやすく、またユーザーも信頼して読めるコンテンツにつながります。
例えば権威性を示すためにどんな人がこのコンテンツを作成したのかを明記したり、コンテンツ内で具体的な体験談や実際に合った実例などを紹介したりすることで、E-E-A-Tの強化につながります。
今回は、ブランディングSEOについて解説してきました。
ブランディングSEOは、ユーザーとの信頼を構築する「ブランディング」と集客効果を高める「SEO対策」を組み合わせた施策です。
元々それぞれの施策が長期的なアプローチを必要とする施策ということもあり、ブランディングSEOも短期的な結果を求めるのではなく、長期視点で企業価値を高める戦略が重要です。
株式会社ニャースでは、豊富な実績とノウハウに基づくブランディングSEOを提供しています。
自社のブランドイメージを高めたい、誹謗中傷対策としてブランディングSEOを取り入れたい方は、ぜひお気軽にご相談ください。

















