検索エンジンで上位表示を狙うには、競合サイトに共通する「勝ちパターン」を見極めることが欠かせません。
とはいえ、人手で複数サイトを比較し、要素を分解して分析するのは手間も時間もかかる作業です。
そこで注目されているのが、AIを活用した要素分解と共通要素の抽出です。
AIなら、膨大な情報を短時間で整理し、上位表示されやすいサイトの特徴を可視化できます。
本記事では、SEO対策に役立つAIによる要素分解の手法と、実際に上位表示されやすいサイトの特徴について解説します。
上位表示されやすいサイトの共通点を見つける「要素分解」とは?
要素分解とは、大きな課題やキーワードに対して複数の細かな構成要素に分解し、分析する手法です。
大きなキーワードのままだと細かい部分まで見えてきませんが、要素分解を行うことによって細かい構成要素まで把握できるようになり、構成要素の一部に注目してコンテンツを作成することもできます。
SEO対策における要素分解の役割
SEO対策で成果を上げるためには、検索エンジンから評価されるポイントについて理解する必要があります。
ここで要素分解を行うことで、なぜ上位に表示されているのかを共通点や傾向から読み解くことも可能です。
そのため、SEO対策でコンテンツを作成する前に、要素分解を行っておくと良いでしょう。
要素分解で確認する主な項目
SEO対策での要素分解において、特に確認すべき項目は以下のとおりです。
・タイトルや見出しのキーワード配置
・記事全体の構成と文字数
・内部リンク・外部リンクの設置状況
・画像や動画の有無と最適化
ChatGPTを使って要素分解を行い、共通点を見つける方法
実際にAIを活用して要素分解を行うには、どうすれば良いでしょうか?
ここで、ChatGPTを使った要素分解と共通点を見つける方法について解説します。
1.対象サイトを選定する
まずはキーワードを決めて検索し、上位表示されている複数のサイトをピックアップします。
この時、同じジャンル・テーマなどが似ているサイトを選ぶことで、傾向もつかみやすくなります。
URLを直接ChatGPTに入力しても良いですが、タイトルや見出し、コンテンツの構成など主要な特徴を抜粋して提示する方法でも良いでしょう。
2.共通点を抽出する
対象サイトが選定できたら、ChatGPTに共通点の抽出を行ってもらいます。
ChatGPTに要素分解と共通要素の抽出を依頼することで、構造的に要素を分解して共通点をリスト化してもらうことも可能です。
共通要素の抽出を依頼する際のプロンプト例は以下になります。
以下3つのサイトを比較し、検索上位に表示されやすい共通要素を抽出してください。
【AサイトのURLまたは構成】
【BサイトのURLまたは構成】
【CサイトのURLまたは構成】
分析対象:タイトルの付け方、見出し構成、文字数、内部リンク、画像・動画の有無、E-E-A-T要素など
3.抽出した共通要素をカテゴリ別に分ける
抽出した共通要素をより分析しやすい形にするために、カテゴリ別に分けてみましょう。
【コンテンツ】
・タイトルや見出しのキーワード活用
・記事のボリューム
・専門性やオリジナル情報の有無 など
【SEO技術】
・内部リンクや外部リンクの設置
・構造化データの利用
・ページ表示速度 など
【コンテンツの信頼性】
・引用元の提示
・著者情報・運営者情報の提示
・実体験や事例の有無 など
カテゴリに分けて整理することで、それぞれの共通点を参考にしながら上位表示されやすいコンテンツづくりが可能になります。
検索エンジンで上位表示されやすいサイトの特徴
キーワードによって細かい要素は異なるものの、大まかに検索エンジンで上位表示されやすいサイトの特徴はあります。
主にどのようなサイトが上位表示されやすいのか、特徴を解説していきましょう。
E-E-A-Tの要素が含まれている
上記で紹介した分析対象にも挙げていましたが、E-E-A-Tの要素が含まれたコンテンツは上位表示されやすい傾向にあります。
特にGoogleでは2022年に発表された品質評価ガイドラインにおいて、サイトを評価する際にE-E-A-Tを重要な評価指標として用いると公表しています。
E-E-A-Tとは、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字を取った言葉です。
経験:1つのテーマに対して実体験や現場ならではの知識があるか
専門性:専門的かつ正しい知識が活用されていることを証明できるか
権威性:データの発信元の信頼性が高く、業界内での地位・知名度はあるか
信頼性:透明性のあるコンテンツで情報の安全性・中立性は確立されているか
検索エンジンのアルゴリズムはこれらの要素を総合的に判断し、検索結果に反映させているため、単に専門用語を使うだけではE-E-A-Tの要素が含まれているとは言えません。
検索したキーワードとコンテンツの関連性が高い
検索したキーワードに対して、関連性の高いコンテンツが構築されていると上位表示されやすくなると言われています。
ユーザーが検索する際に使うキーワードを「クエリ」と呼びますが、このクエリは主に4つのタイプに分けられます。
・knowクエリ(知りたい)
・Goクエリ(行きたい)
・Doクエリ(やりたい)
・Buyクエリ(買いたい)
例えばknowクエリは、特定の事柄に関する情報を知りたい場合に使われるクエリです。
「ニキビ 解消」「電動自転車 おすすめ」「Amazon ログイン やり方」などはいずれも知りたいというニーズから検索されています。
そのため、knowクエリは検索したキーワードに対する回答を出す必要があります。
また、その回答に加えて、ユーザーが知りたいと思う関連情報も掲載するとコンテンツの網羅性が高まり、上位表示されやすくなります。
逆に特定のキーワードを入れているのに全く関係のない内容になってしまうと、上位表示されない可能性が高いので注意が必要です。
読みやすく分かりやすい文章を心がけている
文章の読みやすさ・分かりやすさも上位表示されやすいサイトの共通点になります。
特にknowクエリだと、ユーザーは求めている情報に対して早く知りたいと思って検索しています。
そのため、サイト側は素早く、かつ正確な情報を届けることでユーザーのニーズを満たすことが可能です。
そのため、文章構成から読みやすく、シンプルで分かりやすいものになっていると、検索エンジンからも評価されやすくなります。
例えば、以下のポイントを押さえて文章を作成すると、読みやすく分かりやすい文章になりやすいです。
・一文一義(1つの文章に1つの情報を記載する)を意識する
・代名詞(これ・あれ・それ)ではなく固有名詞を使うようにする
・同じ表現を連続で使いすぎない
・具体的なデータや数値を取り入れる
・誤字脱字や表記ゆれをなくす
また、読みやすいサイトにするために、目次を活用するのもおすすめです。
コンテンツの量が多いと、ユーザーが知りたい情報にたどり着くまでに離脱してしまう可能性があります。
ユーザーが素早く知りたい情報までアクセスできるように、目次をクリックするとその見出しまで直接飛べるように設定しましょう。
被リンクの質が高く、数も多い
外部からの被リンク数や質の高さも、上位表示されやすいサイトの共通点として挙げられます。
被リンクとは、外部のWebサイトで自社サイト・ページが紹介されており、そこに貼られているリンクです。
検索エンジンは被リンクも検索順位の評価基準として重視しています。
その理由として、コンテンツの良し悪しを判断できないことが挙げられます。
質の高いコンテンツは他のサイトにデータの引用や参照されることも多いことから、検索エンジンはコンテンツの良し悪しを判断する際に被リンクの数も評価しているのです。
ただし、必ずしも被リンクの数が良ければいいというものではありません。
Googleのガイドラインでは質の悪い被リンクが多いと、ペナルティを受ける可能性が高いと公表しています。
具体的に質の悪い被リンクとは、以下に当てはまるものを指します。
・業者から購入したリンク
・関連性が低いサイトからのリンク
・単語や文章を並べただけのサイト(ワードサラダ)からのリンク
・隠しリンク
以前はリンクを販売する業者から購入し、見かけ上被リンクの数を増やすこともできましたが、それではユーザーが本当に求めるサイトが上位に表示されないとして、ペナルティが与えられるようになりました。
現在は検索アルゴリズムも進化を遂げており、不自然なリンクを見抜けるようになっています。
サイト自体の信頼性が高い
上位表示されやすいサイトの共通点として、ページだけでなくサイト自体の信頼性が高い点もあります。
Googleのアルゴリズムから既に「情報の正確性が高い」「更新頻度が高い」などと評価されていると、優れたサイトからランク付けされていくため、上位表示されやすくなります。
サイトの信頼性を高めるためには、以下のポイントを押さえることが大切です。
・正しい情報を掲載する
・一次情報を記載する
・自分の経験談・体験談を書く
・オリジナルの記事・文章を書く
・証拠や根拠を入れて書く
・執筆者の氏名を明らかにする
・専門家が作成・監修した記事にする など
また、トップページに検索窓を配置して、情報を手軽に調べられるようにするなどの工夫も取り入れると、ユーザーの使いやすさに加えて信頼性の向上にもつながります。
モバイルフレンドリーやページ速度などの対策も講じられている
上位表示されるための対策として、検索アルゴリズムに則った対策だけでなく、ユーザー体験(UX)を高める対策を講じるのも重要です。
なぜなら検索エンジンはユーザーの行動に関しても、検索品質の指標として用いられているためです。
例えば、ユーザーがページに滞在した時間が長いと、コンテンツ内容が有益だと認識されるようになり、検索順位にも反映されます。
UXを高める施策にも様々な種類がありますが、例えばモバイルフレンドリーやページ速度の向上などが挙げられます。
モバイルフレンドリーとは、スマホやタブレットでサイトを閲覧した時にページ設計の最適化を図ることです。
Googleではレスポンシブデザインやボタンの配置、文字サイズの最適化などを評価し、検索順位を決定しています。
また、ページ速度はページの表示が完了されるまでの時間で、読み込みに3秒以上かかってしまうと約半数のユーザーは離脱すると言われています。
そのため、ページ速度を速めることも上位表示を目指す上で重要な要素となるでしょう。
これらは技術的な施策になってくるため、専門的な知識がないと対策が難しくなります。
ただし、一度設定してしまえば効果が長続きする対策方法でもあるため、社内での対応が難しければ外部の専門業者への依頼も検討してみてください。
定期的に更新されている
キーワードにもよりますが、上位表示されているサイトは直近で更新している場合が多く、数ヶ月放置されているページや数年間は更新されていないサイトなどは、検索順位を落としてしまう可能性が高いです。
コンテンツを定期的に更新すると、コンテンツ自体のボリュームも大きくなりやすく、その結果検索エンジンのクロール頻度が増えます。
クロール頻度が増すことで検索エンジンからいち早くページを評価してもらえるようになるでしょう。
また、最新情報に更新することでユーザーからの評価も高まります。
「このサイトは最新情報に更新する頻度が高い」「この分野の最新情報を知るなら、このサイトがいい」などと評価してもらえれば、サイトへの訪問回数もアップするはずです。
注意点としては、ただ更新するのではなく、コンテンツの質を高めていくことがポイントになります。
例えば日付だけを更新したり、内容がほとんど変わらないまま更新頻度だけ高めたりしても、評価につながらない可能性が高いです。
ユーザーにとって必要な最新情報の追記や、読みやすい文章へのリライトなどによって、さらなる高品質なコンテンツを目指すことができ、検索エンジンやユーザーからの評価も高まります。
今回は、AIによる要素分解と上位表示されやすいサイトの特徴について解説してきました。
AIを活用した要素分解によって上位表示されているサイトの共通点を見出せると、自社のコンテンツに活かせるだけでなく、見せ方などで差別化を図るためにどうすれば良いかも検討しやすくなります。
また、上位表示されやすいサイトの共通点をいくつかご紹介しましたが、重要なのはユーザーのニーズを満たしている、またはそれ以上のコンテンツかどうかです。
要素文化によって判明した共通点も取り入れながら、ユーザーファーストのコンテンツを作成していきましょう。

















