ビジネスやWebサイトの成功に役立つ施策としてSEOがあります。

SEOは検索エンジン最適化を指し、自社サイトを上位に表示させるために有効な施策です。

内部対策や外部対策を組み合わせて実行することで、検索結果からの流入を増やす他、リード獲得の増加、ブランドイメージの向上などが狙えます。

しかし、SEO対策についてネットで検索すると、ネガティブSEOやリバースSEOなどという言葉が出てくるケースもあり、その違いがわからないと悩む方も中にはいます。

そこで今回は、ネガティブSEOやリバースSEOの概要を解説すると共に、具体的な手法をご紹介していきます。

ネガティブSEOを受けた時の対処法についても解説していくので、検索順位の低下を防ぎたいと考えている方はぜひチェックしてみてください。

 

ネガティブSEOとは

ネガティブSEOと逆SEOは同じだと考えてしまう方もいますが、実際にはそれぞれ違う意味があります。

違いを知るためにも、特徴を具体的に解説していきましょう。

 

ネガティブSEOはWebサイトを上位表示させないための行為

他社のWebサイトの検索ランキングを故意に下げようと対策をとる行為をネガティブSEOと言います。

具体的な手口としては、質の低いリンクを貼り付ける行為やコンテンツを無断コピーするといった行為などです。

Googleからの評価が悪くなるので、上位表示されていたWebサイトだったとしても、順位が低下してしまうため、アクセス数を大幅に減少させてしまいます。

ビジネスにも大きなダメージを与えるはずです。

 

逆SEOは検索結果で競合サイトの順位を下げる施策

ネガティブSEOと混同されがちなのが逆SEOです。

リバースSEOと呼ばれるケースもあります。

検索順位を下げる行為は同じですが、逆SEOは不正に下げるのではなく、合法的な方法を活用します。

例えば、質の高いコンテンツを作成して自然な被リンクを増やせば自社サイトの評価がアップします。

その結果、競合サイトの順位が下がる仕組みです。

自社サイトを強化する正当な手法なので、競合サイトを故意に貶めるような不正な手段となるネガティブSEOとは大きな違いがあります。

また、ネガティブな内容を含むWebサイトの検索順位を下げて、影響を軽減する対策としても逆SEOは用いられます。

質の高いコンテンツを提供することで上位表示させ、対象となるサイトの順位を下げるので、ネガティブな内容を含んだサイトがユーザーの目に触れにくくなり、企業のイメージが守られる仕組みです。

 

 

ネガティブSEOの手法とは

競合や他のWebサイトを排除するために用いられるネガティブSEOには、不正に排除するための様々な手法があります。

その具体例をご紹介していきましょう。

 

低品質なリンクを貼る手法

Googleでは、ページを評価する要素としてリンクを挙げています。

多彩とからの自発的なナチュラルリンクが多いと、コンテンツの質や価値が認められているとして検索エンジンから評価されるのです。

しかし、反対に質の悪いコンテンツからのリンクがあれば、「悪質な手法で上位表示を狙っている」と認識されてしまうため検索順位が下がってしまいます。

自分のサイトに何も手を加えていない場合でも、低品質なページに自社サイトへのリンクが貼られていれば検索順位が下がる可能性があるので注意してください。

質の低いコンテンツとして以下が当てはまります。

 

・無意味な文章が羅列したコンテンツ

・自動生成されたリンク集ページ

・内容が無意味すぎるコンテンツ

 

コピーサイトの大量作成

コピーサイトを大量に作成してサイトの順位を下げる手法もネガティブSEOに当てはまります。

順位を下げたいと考えているコンテンツページのコピーサイトを作成することで、重複コンテンツだと認識されてしまうので、対象サイトの順位がダウンする仕組みです。

コピーサイトのみがペナルティを受けるべきだと考えますが、大量に同じコンテンツがあればGoogleはどのサイトがオリジナルなのか区別できないため、コピーサイトのみならずオリジナルサイトの順位まで低下させてしまうのです。

この状況を悪用することで、オリジナルサイトの順位ダウンをネガティブSEOの実施者は狙っています。

 

ネガティブワードでの検索

検索結果から排除されるリスクをアップさせるためにも、ネガティブなワードで検索をする行為もネガティブSEOに当てはまります。

ネットを活用して調べものをする際、検索エンジンにキーワードを打ち込むと、自動的に関連するワードが表示されるサジェストという機能があります。

しかし、これらのワードは必ずしも事実とは限りません。

ネガティブなワードで大量に検索をすれば、Googleは検索ニーズが高い語句として認識してしまうため、サジェストとして表示されやすくなるのです。

その結果、ユーザーにネガティブな印象を与えてしまうので、サイトのクリック率低下につながります。

ネガティブワードとしては以下が当てはまります。

 

・やばい

・まずい

・効果なし

・詐欺

・危険

 

上記のようなワードと一緒に自社名や自社が展開している商品やサービスが頻繁に検索されると検索結果から排除されるリスクが高まるので注意が必要です。

 

 

ネガティブSEOを受けた時の対処法

万が一、ネガティブSEOを受けてしまった時の有効的な対処法をご紹介していきます。

 

怪しいリンクは否認する

被リンクの詳細は、Googleサーチコンソールで確認可能です。

そのため、確認した際に質の低いページやスパム的なリンクを発見したらリンク否認を行ってください。

詳しい手順は、Search Console ヘルプの「サイトへのリンクを否認する」を確認して実行してみましょう。

 

スパムを報告する

自社のWebサイトに大量のリンクが貼られている場合やアンカーテキストに過剰なキーワードが含まれている際には、スパム行為が考えられます。

スパム行為は、Google Search Consoleの「スパム行為や不正行為のあるページ、または質の低いウェブページを報告する」から報告が行えます。

Googleアカウントにログインをして上記ページにアクセスし、報告したいサイトのURLを記入し、問題点を選択すると、検索キーワードの入力や詳しい理由を求められるので、手順に沿って報告していきましょう。

Googleがポリシー違反と判断すれば、該当のサイトの検索順位を下げたり、検索結果から除外するといった対策を実行してくれます。

 

DMCAの削除申請をする

著作権法に基づいて特定のコンテンツを検索結果から排除するための手続きです。

GoogleがDMCAの削除申請を受けると、申立て内容を確認・審査し、侵害があると認められれば該当コンテンツを検索結果から除外してくれます。

ユーザーが検索をしても検索結果として表示されなくなるので安心です。

また、時には自社のWebサイトが著作権侵害の申請を出されるケースもあります。

この場合は、Google Search Consoleにサイトを連携しておくと通知が届くので、メール内にあるリンクから異議申し立てを行って、オリジナルコンテンツであることを伝える必要があります。

 

 

今回は、ネガティブSEOや逆SEO(リバースSEO)について解説してきました。

ネガティブSEOは、他社のWebサイトの検索ランキングを故意に下げようとする行為です。

そのため、被害を受けた側はビジネスに悪影響をきたすリスクがあります。

しかし、適切な対策を講じれば被害を最小限に抑えることが可能です。

自社が保有するWebサイトの検索順位が急激に下がってしまったり、アクセス数が減少したりするといった異変があれば、本記事を参考にして対策を講じてみてください。